2015年5月23日土曜日

北上・慶昌寺 花まつり能楽らいぶ

毎年六月の第一日曜日に岩手県北上市煤孫にあります慶昌寺で花まつりの御供養の後に「能楽らいぶ」をさせて頂いています。

今年は『敦盛(あつもり)』を致します。世阿弥の修羅能の名作で、非常に人気の高い曲です。この曲で世阿弥は修羅能を完成させたのだと思われます。
若い演者が演じる事の多いこの曲。私も独立して最初にシテをしたのがこの曲でした。今回は長男の真吾にシテをやらせ、私は地謡と蓮生法師を致します。

そして今回はトークゲストにたいわ士の南山みどりさんをお招きしました。「たいわ士」って何?と言う事から、能とたいわの共通点、さらにどうして『敦盛』が修羅能の完成なのかを、お話してみたいと思います。

ところで「たいわ」の中には胎話と言う事が含まれています。そう、南山みどりさんは胎児や赤ちゃんとお話が出来ます。当日の会場に妊婦さんや赤ちゃんがいたら、その実際が見られるかも知れません。

私に南山さんを紹介した知人の話です。
あるギャラリーに南山さんをお連れしたところ、そのスタッフの中に妊婦さんがいて、みどりさんはちょっといいですか、と断ってお腹に手を置くなり、「赤ちゃんがお風呂に入りたいと言ってます」と言ったそうです。スタッフ始め会場にいた人たち、騒然。聞けば、その妊婦さん、忙しくて面倒なので最近お風呂に入っていない、と言う話をしていたのだそうです。
さてさてこの話本当なのでしょうか。
みどりさんに、赤ちゃんの言葉はどう言う風にわかるのですか?と尋ねたところ、何となく浮かぶのです、と言うお答えでした。それだけならば、個人の特殊な能力とも、極端な話、作り話とも解釈出来るでしょう。ところがみどりさんは、プロのたいわ士養成と言う事をされている。私も少し探って(^^)みたのですが、これは素養のある人ならば修得可能な特殊技能と言う印象です。

上で言いましたこの「何となく浮かぶ」がキーワードです。能とたいわ、「何となく伝わる」、そして触れた人に癒しを施す。
故に『敦盛』!・・・

いやいや。ここから先のお話は是非当日会場で。って、私の思惑通りに話が進むかどうかは、わかりませんが、ライブと言うのはそう言うもので、だからその現場にいなければならない訳ですね。

皆様。北上の慶昌寺はとても行きにくい所ですが、それでも敢えてお誘いします。どうぞ6月7日午後2時始め、「花まつり能楽らいぶ」にお出かけ下さい。

0 件のコメント:

コメントを投稿