2016年3月15日火曜日

2月28日『葛城 大和舞』のビデオを見て思うこと

先月の月末に舞いました『葛城 大和舞』のビデオを見ました。能は現場から離れてしまうと生命を失ってしまいます。ビデオは単なる参考でしかありません。でも、自分の技術を確認して、思うようにいっている点、いっていない点をそれぞれ自分なりに評価するには有効な道具です。

当日の舞台をご覧下さり、感銘を受けたと言って下さる方がいれば、その舞台は一応の成功だと思います。でも、悪い評価の方が一人でもいれば、やはりまだまだ課題があるわけです。自分はやはり辛い評者でなければなりません。

能はその気になればずっと高みへ登り続けられる芸能です。先日、宝生流の三川泉師が94歳でお亡くなりになりました。数年前に仕舞のお姿を拝見したことがありますが、確固とした品格の高さに打たれました。実際にその高みを垣間見ることの出来た幸せに感謝します。

世阿弥は「時々の花」と言う事を言っています。今の自分に咲かせる事の出来る花を精一杯咲かせ続けて行けば、いつかは「真の花」になると信じて続けて行きたいと思います。






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